13rd week |
-
2004.12.26(Sun)
朝起きると，再び冬将軍が街を襲う．この日の攻め手は緩むことなく，深々と降り続く．東京で見た雪は綿帽子のようだったが，こっちの雪はゴマのごとく小さく丸い．その身は小粒でもぴりりと強烈．黙々と世界を白く塗りつぶす．
世界はこんなに寒いというのに，妻が仕込んだおでんは一夜にして痛んでしまった．昨夜はいい味していたのに，今朝にはもう食べられたものではなかった．妻は相当にショックを受け，食材補充に朝一で買出しに連れて行けとせがむ．そして親子三人初のドライブインスノー．下りの曲がり角でちょっと車が滑ったりすると，妻は怖い怖いと泣き叫ぶ．時速30マイル（50キロ）前後で，こわごわと車を走らせて韓国系スーパーまで．おでんの種を仕入れる．意外とお客も多く，ボストニアン的には普通の雪なのかもしれない．ついでにお酒を買おうとしたら，休日の午前中は法律的に売れないと断られた．しかたなく午後に一人で近くの酒屋に出向いた．
夜，同じアパートのYさん一家を招いてのおでんパーティー．Yさんは，同じ年の子供がいて，かつ，ボストンに来た時期がほぼ同じということで，妻が今一番親しくしているお母さん友達である．娘もいつもとは違った夕食にやや興奮気味．お父さん同士，お母さん同士，いろいろと話をした．子供同士は，まだ2歳ということもあり，十分なコミュニケーションをとるには若すぎるようだ．二人の子供を見比べると，自分の子供の良い点・悪い点がよくわかる．娘の世界も，身内と大人だけの世界から，同年代の友達もいる世界へと広がっている．
一日雪は降り続いているが，テレビをつけるとこの雪は大事になっていた．飛行機は飛ばないはスタックした車は多いわで大騒ぎ．なんでも今夜から降るはずの雪が前倒しで今日の朝から降ったということで，皆「聞いてないよ〜」状態でトラぶっているらしい．
最後に自分について．なんだか昨日くらいから時々咳をするのだが，今日になって午後くらいから鼻水が止まらない．風邪をひいてしまったかもしれない．
|
|
|
-
2004.12.25(Sat)
朝，娘がクリスマスツリーの下に置かれたプレゼントの箱を見つけ，ベンチ代わりに座る．それは開けるものだよと教えて開けさせると，なかからオママゴトセット登場．娘狂喜乱舞．よかったよかった．妻は明日に予定したおでんパーティーの仕込みを始めている．寒いながらも天気が良く平和な一日．午後近くの公園に親子3人で出かけて，すべり台やらブランコやらで遊ぶ．少しずつ仕事に手を出しつつも，ゆっくりと家族で過ごしたクリスマス．
|
|
|
-
2004.12.24(Fri)
午前中近くのトイザラスへ娘へのクリスマスプレゼントを買いに行った．こっちは包んでくれないということで，包装紙とリボンも購入．その後スーパーに行くと，明日はどの店もクリスマスでお休みということもあり，すごい人ごみ．通路という通路に人があふれている．何とか一通り買うべきものをカートに入れてレジに並ぶと，そこからレジを通過するまで1時間以上かかった．待っている間，店員さんがチョコレートやらクッキーやらホットアップルシダーやらを振舞ってくれた．僕の前に並んだ人は，当然という感じでレジを通す前の商品をばりばりあけて水を飲みお菓子を食べていた．ちゃんとお金払ってたから問題はないけど．
家に戻って午後，今日も娘と昼寝をしてしまう．今日はそんなつもりはなかったのだが．．．．夜は妻が張り切って作ったクリスマス料理．おいしかった．その後はいつもの夜のルーチン．今日は昼寝が長かったせいで，娘はなかなか寝付かず苦労した．
この日記を書く前にアサヒコムを覗くと，「【メリークリスマス】に代わって【ハッピーホリデーズ（幸せな休日を）】――。特定の宗教を明示しないあいさつが、米国内で目立つようになった。」という記事が出ていた．デパートのディスプレイやブッシュ大統領の挨拶を引用してこの傾向を紹介していたが，そんな政治的な配慮云々を必要とする場面じゃなくても，会社の人同士，街ですれ違う見知らぬ人同士，みな【ハッピーホリデーズ】を使っている．こっちで【メリクリ】なんてまったく目にしないし耳にしない．妻も「確かに誰も言わないと思ってたんだよねぇ」という．彼女が10年前にアメリカにいた時はみんな使っていたらしく，時代の流れを実感していた．
|
|
|
-
2004.12.23(Thu)
今日から1/2までWinter Break．宿題はあるが，ひとまずX-masまでは少し休んで家族サービスに徹しようを思う．思うのだが，体が思うように動かない．「休み」とラベル付けされたからか，体は猛烈に睡眠を要求する．娘と一緒に昼寝をすると，彼女より先に眠りに落ちて，大きないびきをかいていたらしい．
午後なんとか起き出して買い物に出かけた．妻が欲しがっていたフィッシュグリルを200ドルで買い，夜は久しぶりに日本流を焼き魚を堪能した．
|
|
|
-
2004.12.22(Wed)
午後からボスとJと三人でミーティング．事前に見せていた多くのアイデアに対して，けっこう面白いと言われていたので多少自信を持って望んだが，ボスやJからのリアクションに対してさらなるリアクションを返すことができず，うまくミーティングをリードできなかった．多くのアイデアを生み出せる点で，ここで生き残るための第一関門は突破したと言われたが，周りとの議論を通じてそのアイデアを大きく展開していく第二関門はまだダメと切られる．生み出すアイデアはそれなりに面白そうで，宝の原石になりうるが，それを磨けなければただの石．ここに来ての三ヶ月で，原石を生み出すところまでは来たらしい．次の三ヶ月で研磨技術を身につけたい．
夜，SJが主催したX-mas Partyへ出かける．韓国人やら日本好きアメリカ人やらヨーロッパ系にしか見えなかった美人のインド人やらと話をした．立食パーティで落ち着いて一箇所でしゃべるということにもならず，なかなか意気投合するというところまでは行けなかった．
|
|
|
-
2004.12.21(Tue)
雪は一面に残りつつも天気は回復．この日，もしかしたらボスとミーティングがある予定だったので，朝からその準備．しかし結局翌日に延期となった．少し早めに帰る．
|
|
|
-
2004.12.20(Mon)
朝起きると一面雪景色だった．この冬一番の寒さとなる．早くからオフィスに出向いたが，すでにホリデーシーズンに突入した感じで人もまばらだ．夕方まで仕事をして，夜はAlexことOYの家でこの年末に韓国に帰ってしまうSJの送別鍋パーティ．英語と日本語とで大いにしゃべりまくる．SJはBGMにかかっていたミスチルを気に入ったようなので，CDをプレゼントすることにした．帰りはKさん夫妻に車で送ってもらう．そして後日妻に聞いた話だが，この日僕は英語で寝言を言っていたらしい．しかし発音が悪すぎて何をしゃべっているのかはわからなかったとのこと．おそらくパーティーの余韻を引きずって，夢の中でも何かをSJに説明していたんだろう．
|
|
|