Kiroroサマーイベントツアー2000「虹」
2000/8/22 Tue

Kiroroは2000年でデビュー3年目らしい.僕も社会人になって3年目.ある意味同期といえるのだが,「長い間」でデビューしたときのKiroroは特に好きではなかった.一曲目からあまりに売れてたので,「一発屋になるんじゃないか?」という不安があったからだ.僕が初めて好きになった歌謡曲「振られ気分ならロックン・ロール」を歌ってたTOM CATの,あまりにも見事な一発屋ぶりが大きなトラウマなのである.

しかしご存知の通り,Kiroroはその後も順調にヒットを飛ばし続けた.そして,1999/3/17のつぶやきにも書いたように,僕も「あおのじゅもん」と出会ってようやく安心し,今では時々CDを買うくらい好きなアーティストである.

そんなわけで,2000年夏に発売されたコンセプト・アルバム「七色」も買ったのだが,それには『Kiroroサマーイベントツアー2000「虹」招待キャンペーン』の応募はがきがついていた.昔から懸賞の類いには割と応募するほうで(結構勝率も高い),今回もなんとなく応募していたのだが...なんと見事に,B賞に当選してしまったのである.当選通知が届いた3日後に開かれるライブにご招待だそうだ.ビックリ.

そんなことから夏休み明けの火曜日,お台場はZepp東京まで,Kiroroの歌声を聴きに出かけたというわけである.


会場は大半がオールスタンディング.ゆえに当日券もでてるし,お値段も2000円.キャンペーンに当たらなくても見に来られるライブだったけど,招待されないとここまで来ないよねえ.記念にとTシャツを買って開演を待った.

バンド・メンバーが板につき,Kiroroの姿がないままにイントロが始まると,舞台裏にいると思われるボーカル千春嬢の歌声が聞こえてきた.

<1.涙にさよなら>
アルバム「七色」の1曲目である.この日に備えて聞き込んできた甲斐があって聴きやすい.ブラスが加わったリズム感のある間奏が始まると,Kiroroの2人が登場.一般人レベルで言えば二人とも充分可愛かった.そしてボーカルの高音がとても気持ちいい.千春嬢は本当に歌が上手い.プロの仕事やね.で,間髪いれずに2曲目.
<2.笑っていようね>
こちらも「七色」から.普段のKiroroは割としっとりとしたコンサートをやるらしいのだが,今回は元気なライブがしたいということで,この「七色」というコンセプト・アルバムを作ったそうだ.本当に元気に楽しそうに歌ってた.

で,このあとちょっとMC.千春嬢が沖縄弁丸出しでしゃべってるのが親密感を増してた.たしかに沖縄弁なんだけど,山形弁をしゃべる友人C様のしゃべりにとってもとっても似てるなー,とか思った.

この後早くもキーボード担当の綾乃嬢コーナーに突入.二人でアコギ抱えての3曲目を歌った後,綾乃嬢のソロ作が2曲続く.

<3.Blue Sky>
<4.本当は何になりたいんだろう>
<5.Happy Happy Day>
Blue Skyは好きな歌だったのでとっても楽しい.体が自然にリズムを刻む(合っていたのかは疑問!?).綾乃嬢も歌が上手で,「音はずしてなかったよ」とは連れの言葉.

続いて3曲.千春嬢が丁寧に曲名を紹介してから歌いはじめるのが印象的だった.

<6.虹>
<7.ナワトビ>
<8.Happy Birthday>
8曲目は「お誕生日おめでとう」の歌なのだが,ソウルフルででちょっぴり暗い.けど僕はなんだかとっても好きな曲で,すごく耳に残る.帰りの僕の鼻歌はこの曲だった(僕の場合は演歌らしいが).

<9.ぴあの>

この曲は綾乃嬢作.難しい曲なので千春嬢に歌ってもらったとのこと.
<10.ひまわり>
シングル曲.この曲とってもいい.かっこいい.お客さん数人が本物のひまわりを振ってた.
<11.ちょきん>
この曲,CDで聴いたときはすごく嫌いだった.何が嫌いって詞が嫌い.女の子が「愛してる」と言ってとせがみ,男の子が「大切なときに言うよ」と答えて,二人で「愛してる」を貯金貯金,っていう歌なんだけど,そんなのうざー,というのが僕の正直なところ.けど,ライブで聴くとノリノリ.(それでも詞は好きになれないが)

いよいよ最終パート.ノリノリの曲が続く.

<12.天気雨>
<13.空は私のもの>
<14.逃がさないで>
14曲目はアルバム1枚目の曲で,Kiroroライブではみんなで踊る曲として定番らしい.始まると,あちこちで踊り始めてこっちはメガテン.コアファンらしき女の子は理解できるとして,直立不動のポロシャツ兄ちゃんまで手をゆらゆら.間奏時に千春嬢が「みんなで踊らないとだめ!」と踊りを教えてくれて,はずかしながら僕も踊る.「前,引く,上,引く,前,ピッピ」 

<15.最後のKiss>

本編ラストは,僕が一番好きな曲.うれしい.天井にあった風船が落ちてきたりして,お祭りムードは最高潮.Kiroroいいねえ.と改めて思った.


アンコールでは「いつでも帰ってこられる自分達のホームグラウンドがあるから,新しいことに挑戦できる.家があるから旅に出られるんです」と千春嬢が語り,そのホームグラウンドである二人だけの演奏.このMCを始め,千春嬢は非常にMCが上手い.かなり賢い.ほんと,素敵な女性だった.

<16.逢いたい>

秋にシングルとして発売するとのこと.なんかの曲に似てるメロディラインがあって,ちょっと気になった.
<17.長い間>
最後は名作を.生で聞けたKiroroスタイルのKiroroソング.ほんと,千春嬢は歌が上手いぞ.


MCも演出も楽しく,アットホームに熱いライブであった.男性ファンも多数.また来てもいいなと思った.これからもいい曲書いて,末永く歌いつづけて欲しいと,切に切に願う.頑張れKiroro.


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