1999/10/10 18:45〜@ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらい 劇場8 E列19席
1999/10/16 21:30〜@ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらい 劇場8 H列11席

この映画は 仮想か それとも現実か
かなり気に入ってしまった.
現時点で,僕の中のベストワン映画である.
「クラインの壷」系世界観がまず○(open your eyes参照).
仮想と現実を融合したVFXが○.
大復活のキアヌをはじめキャスティングが○.
しめて3重丸である.
同じ映画を2度も劇場で観たなんて,
初めての経験である(芝居はあるけど).
僕にとっては,映画における「朝日91」といえるかも.
ただし,カンフーアクションは△.ちょっと笑ってしまう.
まあ,それもよしか.
以下ネタばれあり.未見の人は読まないで.
舞台が仮想世界なので,さまざまなVFXに矛盾を感じずにすむ.この映画が面白く見られるのは,この点が大きいのではないだろうか.普通に考えれば通りを隔てたビルの屋上まではジャンプできないし,壁歩きだってできない.それが仮想世界となれば,映画の嘘に真実が宿る.We can believe the unbelievable. というわけだ.愛でヒーローが生き返ったとしても,全然ありあり.
すかした展開も好きだ.
逃げるか捕まるかで,捕まる.
跳べると期待させつつ,跳べない.
救世主としてむかえられたのに,
違うと予言される.
弾丸をよけるかと思いきや,被弾.
死なない救世主のはずが,死んじゃう.
現実は辛く,仮想は夢心地.
人生をわかっていらっしゃる映画だ.
複雑な話なので,1度目はいくつか不可解な点があった.なぜマトリックスの中で戦うのか.なぜあそこにエージェントが待ち構えていたのか.などなど.けど見直したら,ちゃんと説明されてるんだよね.おそれいりました.伏線も沢山張ってあって,非常によくできた脚本です.
キアヌ・リーブスがインタビューで「セリフのリズムが最高にかっこよかったんだ」と言っているのだが,たしかに,べたべたなんだけど耳に残るセリフが多い.
The matrix has you...
Welcome to the real world.
There is no spoon.
He is the one.
Because I love you.
ここに書いた文章にどれだけの情報量があるのかはわからないが,書きたいことはまだまだある.この奥深さ,マトリックス最大の魅力である.
最後にキャストについて.大復活のNeo役キアヌはやっぱりかっこいい.あのサングラスや黒の着こなしは真似したい.そしてTrinity役のキャリー=アン・モス.もう最初から最後までかっこいい.ちょっと大神いずみに似てるかな,と思った.ちなみにMorpheusは,僕にはネプチューン名倉に見える.
参考URL http://japan.whatisthematrix.com/

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